頭痛外来
「命にかかわる頭痛」と「命にかかわらない頭痛」
頭痛の多くは「命にかかわらない頭痛」ですが、一部には放っておくと「命にかかわる頭痛」があります。
命にかかわらない頭痛
片頭痛
片頭痛は20歳くらいまでに現れることが多く、60歳を過ぎると軽減します。発作性の頭痛で、前兆のある片頭痛と前兆のない片頭痛があります。前兆は、目がちかちかする、視野が狭くなる、音に敏感になる、臭いが気になるなど人によりさまざまです。前兆のない片頭痛は、首の張り、あくびなどの症状が現れます。頭痛は拍動性で左右差があります。発作中には、悪心、嘔吐を伴い、光、音、臭い、振動などの刺激により悪化します。発作は、2~3日で止まります。頭痛の頻度は、2~4回/月です。個人差が多く、年代とともに増加します。緊張型頭痛
緊張型頭痛は両側性の痛みで、拍動性ではありません。肩こり、首の痛みがおこり、ストレスも関わっています。日常生活の動作により、悪化することはありません。群発性頭痛
群発性頭痛は明け方、ほぼ決まった時刻に起こる激しい頭痛で、起こり方が群発地震に似ているためにこの様に呼ばれています。激しい痛みは1~2時間続き、その後自然に治ります。しかし、睡眠中に起こる激しい痛みのため、睡眠自体に恐怖を感じる方もいます。症状は、片側の目の奥にキリでえぐられたような痛みと表現される激しいものです。痛む側で涙が出たり、目の充血、瞼の張れ、鼻水、鼻づまりの症状があります。片頭痛が女性に多いのに対し、群発頭痛は20~30代の男性に多いのが特徴です。命にかかわる頭痛
脳などに危険な病気が原因で起こっている可能性があります。発症時は、片頭痛などと似たような症状ですが、
- 今までに経験したことがない痛み
- 日に日に頻度と程度がましていく
- 50歳頃をすぎて初めておこった激しい頭痛
- 発熱・おう吐を伴う頭痛
- 手足のしびれ、麻痺を伴う頭痛
- けいれんを伴う頭痛
- 意識がもうろうとする頭痛
これらを自己判断するのは難しいと思いますが、このような頭痛にあてはまるかもしれないと思ったら放っておかずにご相談ください。
当院での診察
当院では、「問診」により症状、生活習慣を聞き、必要であれば「CTスキャニング等」の検査を行い判断致します。これを踏まえて、お薬の処方や生活習慣のアドバイスにより治療を目指します。
診察の流れ
①ヒアリング
- お話を伺います。一つの症状でも複数の原因が考えられるので、とても重要です。
- 大部分の頭痛には有効な治療法が存在するので、適切な治療やアドバイスを行います
②検査
- 必要であれば、CTスキャニングやレントゲン等による検査を行います。
- 生活習慣病等が疑われれば、血液検査も行います。
③治療(目標到達と維持)
3つの方法- 薬の処方
- 生活習慣のアドバイス
- 大きな病院での治療が必要な方については紹介を致します。
頭痛には薬に頼るだけでなく、ご自身により上手にメンテナンス・維持が必要です。
薬の処方に加え、生活習慣のアドバイスも併せて行います。
頭痛は軽いうちに治療するのが近道です。当院にきてよかったと思えるようにしたいと思っておりますのでお気軽にご相談ください。
子ども・未成年者の頭痛について
子ども・未成年者の頭痛は、精神的・身体的ストレスの関与が大きいといわれています。
お子様の慢性頭痛につきましても、お気軽にご相談ください。
予約や健康保険について
健康保険「適用」となります。保険証をご持参ください。
予約は不要ですが、予約を希望される方は、お電話にて予約も可能です。
※検査の内容や流れにつきまして、ご不明な点などがございましたらお気軽にお問い合わせください。
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