稲田堤駅前脳神経外科内科クリニックBlog
| 物忘れ(加齢と認知症の比較)

物忘れ(加齢と認知症の比較)

(2017年9月17日 14:39更新)


今回は、物忘れについてお話ししたいと思います。

物忘れが続いて、認知症になったのではと、心配される方も多いと思います。

実は、①加齢に伴う物忘れと、②認知症による物忘れには違いがあります。

それぞれについて特徴をあげたいと思います。

 

①加齢にともなう物忘れ

 

a.体験の一部分を忘れる。

b.記憶障害のみがみれれる。

c.もの忘れを自覚している。

d.探し物を努力して見つけようとする。

e.見当識障害は見られない。

f.取り繕いはみられない。

g.日常生活に支障がない。

h.きわめて徐々にしか進行しない。

②認知症の物忘れ

 

a.全体に忘れる。

b.記憶障害に加えて判断の障害、実行障害がある。

c.もの忘れの自覚に乏しい。

d.探しものを誰かが盗ったということがある。

e.見当識障害がみられる。

f.しばしば取り繕いがみられる。

g.日常生活に支障をきたす。

h.進行性である。

 

以上は、おおざっぱな比較です。

もの忘れで心配でしたら、当院等の医療機関への受診をお勧めいたします。

 


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