稲田堤駅前脳神経外科内科クリニックBlog
| 頭痛外来
頭痛2(危険な頭痛)
(2017年10月29日 15:37更新)
頭痛には、以前お話したような、一般的な頭痛のほかに、命に関わる危険な頭痛もあります。
該当する症状がありましたら、すぐに救急車または脳外科を受診されることをお勧めいたします。
1.クモ膜下出血
a.脳動脈瘤という血管の瘤が破れてくも膜の下に出血する病気です。
b.今までに経験したことのないような激しい頭痛。例えば、ハンマーで殴られたような激しい頭痛。が特徴。
c.嘔吐を伴うことが多い。
2.脳出血
a.高血圧が原因のことが多い
b.頭痛の他に、出血部位により、麻痺、呂律が回らない、めまい、嘔吐、意識障害を伴うことがある。
3.脳腫瘍
a.軽い頭痛から重い頭痛まである。
b.朝方目を覚ました時に頭痛がある。
c.悪心のない噴出様嘔吐を伴うことがある。
d.部位や種類によって、てんかん、視力視野障害、運動麻痺がみれれる。
4.慢性硬膜下血種
a.頭部打撲後、1.2ケ月後に起こりやすい。
b.呂律が回りにくい、歩きにくい、痴呆がすすんだ などの症状がみれれる。
5.髄膜炎
a.熱があり頭痛が続いている。
b.首の後ろがだんだん固くなってきた。
以上の病気が疑われたら、早めにCTのある脳外科など受診してください。
頭痛(1)
(2017年8月19日 13:47更新)
頭痛とは、頭頸部に限局する痛みであり、日常困っている方も多いと思います。
頭痛の中には、クモ膜下出血や脳腫瘍などのように、命にかかわる危険な頭痛もありますが、
今回は、日常よくおこる頭痛について、その特徴を簡潔にご説明いたします。
1.片頭痛
a,発作性
b.片側、または両側性
c.ズキズキとした拍動性の痛み
d.周期的に繰り返す。
e.女性に多く、家族性に現れる
f.頭痛前に眼前にキラキラした光が見えたり、明るい光がまぶしく感じる。
g.悪心、嘔吐、めまい等伴うことがある。
h.疲労、ストレス、アルコール、カフェイン、生理等に増悪することある。
2.緊張型頭痛
a.頭全体から後頭部にかけておこる。
b.持続的な思い感じ、締め付けられるような痛み、圧迫感あり。
c.軽度から中等度、非拍動性の頭痛。
d.精神的ストレス、肉体的ストレスが関与。
e.肩こり、頸部痛伴うことある。
3.群発頭痛
a.男性に多い
b.一側性。
c.眼球、眼の奥など眼窩周辺に激痛。のたうち回るような頭痛。
d.夜中睡眠中に多い。
e.1時間くらいでおさまるが、頻発する。
f.同側の眼の充血、流涎、鼻閉、鼻汁分泌、発汗をともなう。
その他にも、多数頭痛の種類もあります。
危険な命に関わる頭痛もあります。
たかが頭痛と思わずに、医療機関への受診をお勧めいたします。
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